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ぬるい氷

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カエルのつかまえかた

梅雨に入って数日が経つけれど
まだ空気に湿り気は感じられないし
空も機嫌が良い

建物から出て移動していると
「ねえ カエルってどうやったら捕まえられるのかなぁ」
と一人の子どもが近づいてきて
僕の袖を引っ張った

引っ張られるまま子どもについていくと
草むらには数人の子どもがいて
何かを覗きこんでいる

桜の葉っぱが1枚
その両端に木の枝が刺さっていて
地面に突き立てられている

これは水に浮かぶハスの葉を表現してようとがんばったんだなと思った
草むらにはカエルが座れるような場所がないから知恵を絞ったのだろう

草むらの中に1枚だけ浮いているように用意された桜の葉っぱは
カエルの王様が座ってもおかしくないような立派なものに見えた

さっきの子どもがまた
「ねえ どうやったら捕まえられる?」
と聞いた

餌でおびき寄せるとか網を張っておくとか
そういうのは違う気がした

子どもたちはカエルに心地よくなってもらって捕まえたいのだ
そう僕は勝手に解釈した
だから僕は
「雨が降ったらいいかもね」
と言ってホースの口をすぼめて空に向かって水を放ち
雨のように水を降り注がせた

「まだ足りないかなぁ」
今度はカエルの歌を子どもたちと歌って
カエルがいつでも参加できるようにした

しばらくして飽きてしまったのか
子どもたちはどこかへ行ってしまった

都会の片隅の取り残されたような草むらに
まだそのカエルのベッドはひっそりと存在している

仕事に疲れたカエルが今日の夜にでも
ひっそりそこに横にならないかなと願うばかりだ
comments(0)|trackback(0)|一日|2016-06-08_21:56|page top

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