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ぬるい氷

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夏の夜の思い出2

引っ越した先はオートロックで2階で2部屋あり
バストイレがセパレートで下が駐輪場

かなりグレードアップしているのに家賃は1万円くらいしか変わらないから
前の部屋は本当にひどいところをつかまされたのだと思った

角部屋で下に住人もいないのでよく人が集まった
引っ越して初めて迎える夏はほとんど実家で過ごしていたために
その部屋にはいなかった

2度目の夏
僕は夜にバイトをして
3時4時に帰ってくるようになっていたので
明け方眠り昼頃に起きるような生活を送っていた
大学には必要な単位を取らなければならない講義以外は行かなくなった

ある日のこと
駐輪場の際にゴミ置き場があって
ベランダから見下ろせるのだけれど
前の日から住人がゴミを出していて
明け方寝ようとするとガサガサとゴミ袋の音が聞こえるようになった
それが続くのでベランダからこっそり覗くと
夏だというのにコートを着た女性がゴミ袋をあさっていた

あなたのその行為に気づいてますよというアピールをするために
わざとベランダに続く窓を大きな音で閉めた
ちなみにベランダはかなり奥行きがあるので真下からは見えない
だから僕がそんなことをしたってどこの部屋かは分からない
窓を大きな音で閉めるとゴミ袋の音は消えた

しかしまた次のゴミの日には同じ音が聞こえてくる
それで僕は窓を大きな音を出して閉める
そんなことを繰り返した

ある時は咳払いをしてみたりした
勿論僕の姿は見えないように

友だちに話すと
「それはお前の家のゴミをあさられてるんじゃないか」と言われたけれど
僕はそういうことがあってからゴミは前日に出さないようにしていた
数時間寝てわざわざ回収車が来る時間に起きてゴミを出しまた昼まで寝ていた

それからも僕とそのゴミ袋の音とのやり取りは続いた
ある日また音が聞こえ始めた時に
好奇心でベランダに出てまたそのゴミ置き場を見てやろうと思った
しゃがんでベランダに出てそっと顔を出してゴミ置き場を覗いた
ガサガサと音はするのだが誰もいない

その時道を挟んで向かいのマンションの駐輪場で新聞を片手にこちらを見ている女と目があった
僕はさっと姿を隠して部屋に戻ったがもう遅かった
その日からゴミ袋の音はしなくなった

かわりに日中に向かいのマンションの駐輪場から女が僕の部屋を眺めるようになった

つづく・・・
comments(2)|trackback(0)|一日|2013-08-11_23:34|page top

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非公開コメント

これって。。。
創作??
こんばんは
ご想像にお任せしますが嘘ではいですよ
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