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ぬるい氷

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花見

桜の木でメジロが鳴いている
枝を行ったり来たりしながら蜜を吸っている
桜の花はくすぐったそうにしている

その光景はとても微笑ましく純粋に思えた

立ち止まってじっと様子を見ていると
桜は一斉にこちらに気がついて自信ありげに「どう?」って顔をした
さっきの方が良かったのにって僕は思った

同じ木を毎日眺めていると
力のありようが分かる

蓄えられた力が解放され
そして収束していく

花が咲くというのは
爆発に似ている

「わたしどう?」
って言っていた花たちは
日に日に自信を失っていくが
僕はその姿の方が謙虚で好感が持てる
かといって自信に満ちあふれる瞬間を否定しているわけではない
それはそういうものだからだ

メジロは飛び立ち
誰も立ち止まることのなくなった桜を眺める
どんな時も見ている人間は必ずいる
憐れみをかけているわけではない
その姿の方が好きだからだ
その方があなたらしいと思うからだ
comments(0)|trackback(0)|一日|2013-03-31_21:52|page top

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