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ぬるい氷

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ほこり

部屋にほこりがたまる
なーんもしなくても知らず知らずにたまっていく

ほこりがどこで生まれどうして部屋のすみにたまっていくのかを想像する
僕を包(つつ)んでいた衣服から
僕を包(くる)んでいた布団から
それらは生まれたのだと思う

今までずっと一緒だったのに
いつの間にか独り立ちしてほこりという名前を持って一人また一人と旅立って行く
去り際にはさようならと言うのだろうか
それともまたねと言うのだろうか
その声はおろか僕の元を去る瞬間さえ僕には分からないままだ
ありがとうを言う機会さえ僕には与えられない

もしかしてほこりになった後も
僕の周りを飛んでいて何かを語りかけているのかもしれない
けれど僕には届かない
諦めたほこりたちはきっと寂しさから部屋の片隅に集うのだ
ほこりたちは集い綿ぼこりになる
部屋の片隅のそれを眺めながらそんなことを考えていると
突如戦慄が走った
綿ぼこりの中に髪の毛が混じっているのだ

かつて僕の一部だったものと
かつて僕を包んでいたものとが
一つに絡み合っている
また会えたねとでも言うようにしっかりと

誰かのために役に立っていたものが
その役目を終えたとしても
きっとそれで終わりではない
どこかできっとまた会えるのだ



それから
粘着テープを転がしてゴミ箱にポイと捨てた
comments(0)|trackback(0)|書き物|2013-01-07_22:55|page top

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