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ぬるい氷

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続半男(過去からの投稿)

半男を目にすることが多くなった
日に一度は見る
大概が夕方だ

雨が降った時は軒先にいた
いつも不気味に思えるけれど
雨宿りをしているようで
その時ばかりはくすりと笑ってしまった

半男はどうして僕の前に姿を現すのだろうか
何かを訴えたいのだろうか
そして顔の半分から下はどこに行ったのだろうか?
まさかそれを探して欲しいなんてことはないだろうな
頼まれたって僕にそんな力はない

そんな疑問を解決してくれるようなことが夜にあった
夢に出てきたのだ
半男の下の体が

それはずっと歩き続けていた
どこかにぶつかったり
時折立ち止まったりしながら
何かを探しているようだった
探し物なら用意に想像がつく
顔の半分だろう

その様子を僕はずっと見ていた
滑稽だった
遠くにも行けず
真っ直ぐ歩けず
ところがそれは突然こちらに向かって走り出してきたのだ
逃げようとしても体が動かず
顔半分のない体は僕の目の前で立ち止まると
何かを言った
声は聞こえなかったけれど
唇の形で「見つけた」と言っているのが分かった
僕は両手で赤子のように持ち上げられ
そして男の半分だけの顔の上に乗せられた
僕が半男だったのだ

その夢を見て以来
僕は外で半男を見かけると
自分の顔を触ってみる
そして自分の顔が全部揃っていることを確かめて安堵するのだ

(2009/09/30)
comments(0)|trackback(0)|書き物|2012-12-19_19:28|page top

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