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ぬるい氷

pene

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ゆとり

朝をゆったり過ごしていると始業まで30分の時間になっていた
職場まで自転車で30分かかるのでこれは大変だと全力で走った
信号待ちなんてしている時間がないので
赤になったら道を変え・・・というのを繰り返しているといつもとは違う通勤路を通ることになる

細い道を通り
民家をすり抜け
大きな道へつながっていてくれよと願いながら走り続けると袋小路
今来た道を戻り
そしてまた別の道を・・・
と繰り返していると自分が南へ向かっているはずなのに
どの方角へ向かっているのかよく分からなくなってしまった
遅刻しますと電話をしようかと思ったが携帯電話を取り出す時間すらもったいない

似たような道を何度も通って僕は路地で迷子になった
僕が迷い込んだというよりは路地が僕を招き入れて虜にしてしまったのだ
そういう時はどんなに慌てても仕方がない
路地の方から僕を手放さないと決して抜け出すことができない

僕は自転車を降りどんなことをすれば路地が僕のことを嫌いになるのかを考えた
地面をちょっとだけ強く踏みつけてやった
民家の壁を少しだけくすぐった
その後に指で「バカ」と書いてやった

それから再び自転車に乗るとすんなりと大通りへ出た
全力で自転車を走らせると5分前に到着することができた

いつでも必要なのはほんの少しのゆとりだ
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comments(0)|trackback(0)|一日|2012-11-27_21:29|page top